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Column
真ちょえん的日記
機微。
2011年08月31日(水)
●機微

最近、とくに理由もなく、
GARNET CROWにはまっている。

コナンが理由というわけでもなく、
誰かに影響されてというわけでもなく、
なんとなく。

歌詞は平易な言葉で綴られているけれど奥深く、
音楽は滔々と流れていく。
ヴォーカルは無駄な感情がない。

歌詞については、
GARNET CROW独特な宗教性とでも言うべきか。
こころの奥底の水たまりに手を伸ばして、
それは静かにさざなみを立たせる。



  時々感情持って生まれてきたこと
  憂鬱にさえ思ってしまう

  舞い上がって旅立って
  遠くまできたな
  寂しい夜に思い出すのは
  愛した人より愛された日々

  ユメヲミタアトデ
  解き放つ窓の向こう
  目の前で分かれゆく風の音
  通り過ぎたあとの静寂に降る太陽
  優しすぎて愛しさ増す

    (夢みたあとで/2002年)



  夕暮れの空とか風にゆれる木々に
  見惚れるふりをしながら幾度過ごした

  なるべく傷つけぬよう傷つかぬように
  切なさもほらね押し殺せる
  愛だと名付ければそれが愛だといえる

  何かを求めるとか形あるものじゃなく
  ただ好きでいるそんな風に
  いれたらいいなって思う
  孤独や弱気だとか押しよせる夜忘れ咲き
  人恋しさぬぐえるような強さなど
  持てるでしょうか…

    (忘れ咲き/2007年)



日本人はラブソングばかり歌いすぎ、
そういうことを言う人はいる。
そして、私もそうだと思うこともある。

けれど、
GARNET CROWが綴る機微をみていると、
日本人や日本語にしかできない表現が
あるのだなということに気づく。

取り立てて難しい言葉ではないけれど、
それでいて、
文字の中に感情が包まれる。

四季の移ろいを人生に重ねられる日本人独特の。



  どんな風に周囲に流されたとしても僕達は
  変わらずにいようね 幼い愛し方でもいい

  馴れ合いとか安らぎなんて
  言葉で誤魔化したりしないで
  何度でも抱きしめてね
  明日は終末(おわり)かもしれないから

  君という光 見つけた僕は僕を知る 狂おしく射す
  ゆらゆらと波打つ広い海で一緒に流れていようよ
  ほら何も欲しいものなどない

  愛なんて淡い幻想(ゆめ)思い思いみるもの
  それなら誰かと同じ現実(ゆめ)がみたくなる

    (君という光/2003年)



■オフィシャルサイト
http://garnetcrow.com/



※2011年9月11日に書いた記事です。
 ちょっとタイムトリップしてアップしています。

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