不動産地場大手ディックスクロキ（福岡市・ジャスダック上場）が14日、
民事再生法の適用申請が福岡地裁に受理されたと発表。事実上、倒産した。

ディックスクロキは福岡市を中心に
賃貸・分譲マンションの開発や販売、管理を手がけている。
オーナーへのリスクが小さい管理システムを採用し、
急成長を遂げた。

しかし、不動産市況が昨年頃から急速に悪化。
報道によると、負債総額は181億円にも上る。

今後、保有物件の売却先を探すなどして再建を目指し、
賃貸物件の管理については続けることにしているが、
難航も予想される。

福岡では今夏、地場大手の不動産管理会社・丸美も破たんした。
丸美の負債総額は210億円。
市場の収束は急速に進んでおり、
相次ぐ倒産に、市場全体に疑心暗鬼が生ずるかもしれない。

製造業では、トヨタ自動車九州（宮若市）、
日産九州工場（苅田町）が減産を発表し、
自動車産業全体の冷え込みが顕著になってきた。
他業種への連鎖的な影響も懸念される。

「次はどこか」。
そんな不安は、地域経済をも狂わし始めた。