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Column
真ちょえん的日記
承諾殺人〜涙の法廷。 2006年07月29日(土) 認知症(痴呆)の母を殺し、自らも自殺を図ろうとした京都市の男性に対して、判決が下った。懲役2年6月、執行猶予3年。事実上の、放免だった。
この事件は、心中しようとしたが死にきれなかった人に対して当てはめられることの多い“承諾殺人”。心中には様々な事情があるが、たいていは刑期が短くなる。本件でも例外なく、執行猶予判決だった。だが、異例だったのは、被告を追及すべき立場の検察側までもが、被告人の心情を理解しようとしていたことだ。公判中は裁判長を含め、涙する人が跡を絶たなかったという。 男性は、徘徊する母を献身介護してきた。認知症が悪化すると仕事を辞めざるをえなくなり、手持ちの金がなくなってきたため、生活保護を求めたが、社会福祉事務所は首を縦に振らなかった。「死ねということか」と絶望感を感じ、ついには心中に至った。最期の日には、母を車イスに乗せて、“思い出”の京都の街を巡ったという。公判の中で、男性は「生まれ変わってもまた母の子で生まれたい」と語った。 認知症の家族を殺める事件は多い。悩みや不安を誰にも話せず、疲れが鬱積していく――。行政も手をこまねいているわけではないだろうが、未然に防ぐことができた事案でも、見過ごしてしまうことも多いだろう。この事件でも、社会保険事務所が「失業保険が切れたらすぐに生活保護を申請してください」と言えば、男性の財布が空になることはなかった。北九州市では生活保護を受けれなかったことが原因と言われる孤独死が相次いだ。近所付き合いが希薄になりやすい大都市では、行政も、地元自治組織も、十分に目が届いていない。 法廷に流れた涙は心を打ったが、このような裁判が二度と起こることのないよう、介護行政の建て直しが急がれる。そして、最も簡単な方法は、放っておかないことだ。 世界ふれあい街歩き。 2006年07月24日(月) 「世界ふれあい街歩き」は、NHKの45分番組です。
地上波では、毎週水曜日深夜24時00分(木曜午前)から放送しています。 http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/gtv/index.html 毎回、世界の一つの街(大都会だったり田舎町だったり)をピックアップし、朝から晩までその街をひたすらに歩くという番組。「カメラを持った旅人が、ときどき独り言をつぶやきながら、街行く人とふれあう」というのがコンセプトのようで、他の旅番組では出ることのない路地裏や、着飾ることのない何気ない庶民生活が映し出されます。このあたりがとてもおもしろいのです。(ちなみに“旅人の声”は矢崎滋など) 今月末はBS-2で早朝に集中再放送をするそうなので、ちょっと早起きしてぜひご覧下さいな。 それにしても最近のNHKは、「フランス縦断」、「世界遺産」、「世界ふれあい街歩き」など、芸能人やタレントを招かない旅・紀行番組が多いですね。個人的には、やたらタレントが暴れる旅番組はあまり好きじゃないのでいいことだとは思いますが。 中東情勢。 2006年07月19日(水) イスラエルとレバノン(の武装勢力・ヒズボラ)との対立が激化しています。
構造は、ユダヤ人国家のイスラエルと、イスラム原理主義を掲げるヒズボラとの「単純な宗教対立」なのですが、実際にはもっと多くの思惑がからんでいます。 たとえばレバノンやシリアなどの背後にはイランがいます。そのイランは核開発をちらつかせて、アメリカとの対立を前面に打ち出しています。アメリカは、イスラエルのイエスマンであり、イスラエルの行動を支持しています。 結果、イスラエルとレバノンとの間の武力衝突は、アメリカとイランの代理戦争の様相をも呈しているのです。けれども、宗教が入り組む中東の敵-味方の構造は複雑で、アメリカやイランが手を引けば解決するわけでもありませんが。 この問題がために、石油価格はさらに高騰しています。日本では、秋以降の暖房用灯油に打撃を与える可能性があります。 中東問題はアメリカがからんでいるだけに、和平へ向けては、アメリカに解決を委ねずに、日本やフランスなどの中立(に近い)国の協力が不可欠です。 北朝鮮のテポドンに目を配らせつつも、生活を支える石油の産油国たる中東の情勢も気にかけていたいものです。日本外交は(石油の安定供給に最終的な目標を置きつつ)、中東においてもその手腕が試されようとしています。 小倉祇園。 2006年07月16日(日) 小倉祇園太鼓、今年は見に行けなかった。
残念。 あの太鼓の音を聞くと、今年も夏がやってきたなぁ、と思うものです。 でも、今年は暑かったから、太鼓叩きは半端なくきつかったでしょう。お疲れ様です。 さてと。これからの夏祭りはどうしようかな。。 とりあえず太鼓の音を聴きに、わっしょいには行きたいなぁ。。 あと、海峡花火大会! KIRARA STATION。 2006年07月11日(火) 2月から構想を練り始めてきたサイト。オフを使ってじわりじわりと作ってきて、ようやく大枠が固まった。
山口“沿線”情報サイト「KIRARA STATION」 http://yamaguchi.kirara.st/ URLもけっこう良いし、あとはとことん情報を集めて、8月1日には正式にオープンさせよう。 そして、北九州版もつくろう。 イタリア優勝。 2006年07月10日(月) イタリアが24年ぶり4回目の優勝を決めた。
延長後半、ジダンが大人げない行為(頭突き)で退場したが、引き気味のイタリア陣地を強襲し最後まで決勝点を奪おうとしたフランスも素晴らしかった。 イタリアは今大会、オウンゴール以外で許した得点はこの試合のPK(ジダン)のみ。伝統の堅牢な守備に加えて、守備から早い攻撃へと転換していく攻撃性も備えた「新・イタリアサッカー」を見せ付けた。 ワールドカップの醍醐味を十分に楽しませてくれた両国に「ありがとう。そして、おめでとう」。 次の南ア大会はぜひ現地で見たい!(無理だと思うけど。。) ニュースまとめ。 2006年07月06日(木) 昨日と今日で、とても大きな事件・事故が相次いで起きた。
本来なら新聞の1面トップで大見出しがつくべき事件を小さく扱わなくてはならなくなり、事の重大さを見落としてしまいそうなので、メモ代わりに書いておこう。 ■北朝鮮がミサイル発射(7月5日) 北朝鮮が5日未明から夕方にかけて、長距離弾道ミサイル・テポドン2など計7発のミサイルを2カ所から発射。いずれも日本海に着弾した。米メディアは、3発目がテポドン2で途中で失速し発射は失敗した模様だとの米政府の見方を伝えている。 ■調査目的 韓国が日本のEEZ侵入(7月5日) 5日午前6時過ぎ、韓国の海洋調査船が日本が主張する排他的経済水域(EEZ)に侵入した。海上保安庁は巡視船を寄せ、事前連絡のない海洋調査は認められないと警告を発したが、韓国はこれに応じなかった。日本外務省は遺憾だとして抗議している。 ■王監督が入院(7月5日) ソフトバンクホークスの王貞治監督(66)は5日夜、福岡市内で記者会見を開き「手術のためチームを離れる。チームが上向いてきたときに残念だが、テレビで見守りたい」などと話した。胃の腫瘍摘出のために6日から東京都内の病院に入院する。 ■大雨、各地で被害(7月6日) 梅雨前線の動きが活発になっているため、九州南部や近畿地方を中心に大雨になりやすい状態が続いている。鹿児島県などで土砂崩れが相次ぎ、垂水市では一時約8300世帯に避難勧告を発令。台風3号も沖縄南海上を勢力を保ったまま北北西に進んでいる。 ■フランスとイタリアの激突へ(7月6日) W杯ドイツ大会は5日(日本時間6日未明)、準決勝・フランス対ポルトガルが行われ、8年ぶり2回目の王者奪取を目指すフランスが1−0で勝利。前半33分、FW・アンリが倒されて得たPKをジダンが決めた。決勝は、対イタリアで日本時間10日未明。 ■北橋健治氏立候補表明(7月6日) 民主党の北橋健治・衆院議員(53)が来年初めにも予定される北九州市長選への立候補を固め、事実上の決意表明を行った。5日の末吉・現市長の引退発表を受けての表明。北橋氏は党を離党し「市民党」を掲げるつもりだが、自民党も独自候補選びを進めており、直接対決になる模様。 イタリア劇的。 2006年07月05日(水) イタリアが最後の最後で魅せてくれた。
なんという劇的な展開。 延長後半、終了間際。。 グロッソ(ex.14)、デルピエロ(ex.16,injury-time)…。 しかし、ドイツもよく闘った。 互いの健闘をまずは称えたい。 ん? テポドン? サッカーの裏で、なんと恐ろしいことが。 中田引退。 2006年07月03日(月) 中田英寿が引退を明らかにした。
ボールを追いかける中田の姿に心を打たれた人も多かろう。 まだまだ現役で活躍してほしい。 カズはまだ、ボロボロになってもプレーしているじゃないか。 英雄の幕引きはこんなにもあっさりなのか。 まだ、我々は中田に「ありがとう」と言えるだけの準備はしていない。 「4年後も」という思い、誰もが抱いていた。 それだのに。 絶頂の状態で退いていく者をただただ見守るしかないのか。 残念だ。 残念だが、中田の決断を、まずは支持しようではないか。 喝采が鳴る中で去っていく者の美しさを、歯がゆくも賛美しながら。 無言のPromise。 2006年07月02日(日) B'zニューアルバム「MONSTER」のインプレッション。
1.ALL-OUT ATTACK 2.SPLASH! 3.ゆるぎないものひとつ 4.恋のサマーセッション 5.ケムリの世界 6.衝動〜MONSTER Mix 7.無言のPromise 8.MONSTER 9.ネテモサメテモ 10.Happy Birthday 11.ピエロ 12.雨だれぶるーず 13.明日また陽が昇るなら 14.OCEAN〜2006 Mix 前作「THE CIRCLE」に比べて、非常に聴き応えのあるアルバムに仕上がった。 シングルからは5曲を収録。このうち「衝動」と「OCEAN」はアレンジが加えられているが、特に「OCEAN」は原曲の完成度が非常に高いため、リミックスする必要があったのだろうか。「OCEAN」が50万枚を超える大ヒット曲であり、ミリオンセラーのベストアルバム「PREASURE II」収録曲でもあるために、そのリミックスを入れて今作の売り上げ増を狙おうというレーベル・ビーイングギザ(バーミリオンレコード)の思惑が見て取れる。 シングル曲以外の楽曲は9曲。これらはいずれも秀作だ。バリエーション豊かだが、アルバムを通して、はかない恋と、恋の前に立ちはだかるもの(=MONSTER?)が描かれているように感じる。表題曲「MONSRER」では蠢(うごめ)く人間の欲望を「MONSTER」に例え、「愛だと思うものが金にすり替わるNight」と斬る。バラッドの「明日また陽が昇るなら」は「時間の波の中でもまれても忘れない、胸に刻んだ愛」で歌を締め、記憶を薄れさせてしまう時間というMONSTERに立ち向かう哀しい愛を印象付けた。 シニカルな側面もある。「ネテモサメテモ」では「正義と悪が支えあうようなそんな形のこの星」と社会を風刺すれば、「雨だれぶるーず」では「あるのかないのか誰も知らない大量破壊兵器めざして、無礼に乱暴につきすすむようだよ」とチクリ。「おまえの将来にかけて大損こいたよ どうしてくれるんだと訴えてはみたけど、期待したのはワタクシ」(ケムリの世界)とも歌い、現代社会に関わる個人を絶妙に切り抜いた。 1曲目の「ALL-OUT ATTACK」は、名曲「Calling」のような二面性を持つ。過去と現在を、静と動の2つの曲調に当てはめ、過去にこだわり「我が身を守ることでテンパってる小さなボク」に、今こそ「ヤンナキャイケナイ ALL-OUT ATTACK!(=全力で闘え※)」と叫びかける。軽快な歌声が響く「恋のサマーセッション」は、曲調とは裏腹に、「恋の夏期講習」と言ったボクの恋が夏の終わりとともにしぼんでいく寂寥感が漂う。ライブで公開された楽曲「Happy Birthday」は、誕生日と恋愛の絶頂を重ねたハートフルな一曲。 夏に聴くCDとして、おすすめのアルバムだ。全体のつくりは昔のアルバム「LOOSE」にも似ているが、壮大でありながら軽快で、ロックでありながらロックでないようなB'zの奥深さも存分に味わえる。 昨今のビーイングギザは不可解な動きを見せており、今作でも「OCEAN」のリミックスに関しては苦言を呈してしまったが楽曲が悪いわけではない。今年のB'zはかなりハイペースでCDを出しているため、そろそろ息切れしそうな感じではあるが、このまま頑張ってほしい。 (※…筆者拙訳)
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